レビュー:サラブレッド@シネマカリテ・スクリーン1 2019/10/2

別の映画を観た際、不思議な緊張感の漂う予告が印象的だったので、この映画「サラブレッド」を観賞。水曜サービスデイシネマカリテ、見やすい前方から四列くらいまでの中央近辺は全て埋まっている。

他の映画の予告がなかったからか、自分を観賞するスタンスに持っていけなくて、はじめのうちは主人公二人の関係性が全く理解できなかった。あとでチラシを読むと「昔、幼なじみだった二人の女性。一人は素行に問題があり、一人は裕福な家に住み、、、、」などと導入部分を理解しやすい関係性の記述がある。ああ読んどきゃ良かったのかよ!と思いつつも、知らない方が純粋に楽しめるし、人物の動きや演出を思い出すと「疲れてなければわかったかもなぁ」とも感じる。

主人公二人の女性と巻き込まれる男性それぞれが持つ、若者らしい鬱屈としたもの、葛藤と挫折が映し出され、何故か持ってる万能感とそこから発する短絡的発想・行動によって物語が展開していく。考えてみれば ”なんてことない” 悩みに翻弄されて鬱屈をしているのに、何故かなんでもできてしまう万能感って若さ故の特権なのかね。

多くのシーンが裕福そうな家の中で展開され、登場人物を追う長回しのカメラや長時間カットされない固定カメラシーンも多く、この演出がなんとも言えない緊張感を生んでいる。

予告等で使われるタイトルデザインでは、サラブレッドの「ド」の点々が血痕のような表現がなされているが、血はブラッドだから変だよなぁ。これはスリラー・サスペンス映画ですよ。という日本向けの広報的意図なのだろう。アメリカ本国の広告はこんな感じでPOPなんだよね。

登場人物と同世代の若者向けを意識したのかな。しかし、予告に馬要素もほぼ見当たらなかったからタイトルどういう意味あるんだ?と思ったら、冒頭から馬が出てきて、その謎は物語の進展に合わせてわかってくる。ウィキペディアによると元々「Thoroughbred」だったタイトルが「Thoroughbreds」に変更されてるというのも興味深い。

主人公の一人は見た記憶があって、映画視聴後に調べたら「ウィッチ」の女の子なのね。全然違う映画だけど、異世界を見てみたいという意味では同じかもな。

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